何年か前の話しになりますが、あの時は本当に良い機会をいただけて、バリでデザインの仕事をさせていただいたことがあります。
今でもお仕事をご紹介いただきました方には、大変感謝しております。
バリでのデザインの仕事は日本と違い、気候や言語の違いもありますが、本当に刺激的でした。
そのバリでの仕事の時に感じた事がいくつかあるので、シェアしたいと思います。
目次
バリは発展途上
バリ島はインドネシアの島です。
バリ島(インドネシア語: Pulau Bali)は、東南アジアのインドネシア共和国バリ州に属する島である。首都ジャカルタがあるジャワ島のすぐ東側に位置し、周辺の諸島と共に第一級地方自治体(Provinsi)であるバリ州を構成する。2010年の島内人口は約389万人である。バリ・ヒンドゥーが根ざした地域として知られるが、1990年代以降、イスラム教徒の移民流入が目立つようになっている。
引用:Wikipedia
バリではインドネシア語とバリ語の両方が使われていました。
英語でも通じて、日本語は一部の人になら通じます。
人によっては全く日本語が通じません。
幸い僕は英検準2級を持っていたので、コミュニケーションを取るくらいの英語は話せるのでさほど苦労はしませんでした。
英語が話せれば、インドネシア語を知らなくても大丈夫です。
そんなバリですが、行って感じたのが、まだまだ発展途上の島だなと。
道路も整備されてないところも多いし、Wifiはあったものの、インターネットの接続が切れてしまうことも頻繁にあり、また速度も日本と比べて遅いです。
日本であれば100MBくらいのデータを送るなんて一瞬ですが、バリにいた時は本当に苦労しました笑
それこそ1GBくらいのデータなんて、1日かかって送れるか、途中で回線が途切れて送れないかのレベルです笑
今はもしかしたらもっと回線速度は改善されているかもしれませんが、その時はほんと遅かったですね。
ご飯が安くて美味しい
デザインやってる人ならわかると思いますが、デザイン作業するとめっちゃお腹空きませんか?w
脳をフル活用しているからでしょうか?
ドクターXの米倉涼子さん演じる大門未知子も、オペの後に大量のガムシロを飲みますよね?
多分あんな感じだと思います笑
それでお腹が空くから、当然何か買って食べよう!ってなるじゃないですか。
ところが日本と違って、ご飯の値段がめっちゃ安い!
現在のレートで、1 JPY = 126.54 IDR(インドネシアルピア)くらいでした。
単純計算ですが、日本円に「00」と0を2つ付けたくらいの数字がバリでの通貨になります。
1 JPY = 126.54 IDRを見ていただければ分かる通り、どれだけ物価が安いことか。
日本だと500円くらいはしそうなご飯でも、普通に80円とかで買って食べる事ができます。
あと他にも、ジェラートとかって日本だと600円〜とかしますよね?
でもバリでは、普通に100円くらいで買えましたからね笑
めちゃ安ですよ!w
しかも、バリのご飯は美味しい!!
辛い料理とかもあったのですが、ただ辛いのではなくて、辛さの中に美味しさがある感じ。
話はそれましたが、とにかく言いたいのはご飯がめっちゃ安いわけですよ。
なので仕事してる時は、安いから沢山買って食べるし、食べながら仕事してましたね。
日本ではなかなか難しいですが、バリではこんな事ができます。
バリのデザイン力は低い
初め仕事の話しをいただいた時に、自分の頭の中では「?」が沢山出ていました。
今まで日本だけでしか仕事したことなかったというのもありますが、海外の方がデザインできる人は沢山いるのではないだろうか?
自分がバリに行ってまで仕事をする必要はあるのか?
そんな疑問ばかりが行くまでは頭の中で駆け巡っていましたが、バリに実際行ってみて納得できました。
バリ島全体、デザイン力がかなり低い。
バリに行った時に写真撮影&加工、メニューのデザインや看板、Tシャツのグラフィックのデザインなどをやってきたのですが、現地の人にも相当喜ばれたし、お褒めの言葉をいただきました。
「このデザイン力があれば、バリでも相当依頼が来ると思う」
そのくらいにまで言ってくれる人もいました。
バリのホテルなどでオシャレな建築物は、確かに存在します。
でも印刷物のデザインや看板などまでには、手が回っていないことが多かったのです。
おそらく、印刷の設備が日本ほど整っていないなどの理由もあるのでしょう。
しかし同時に、ビジネスチャンスでもあります。
需要があるのだから、日本人もバリに行ってバリバリ仕事をしたら良いんじゃないのか?
ギャグとかじゃなくて、実はそんな簡単な事ではないのです。
日本人が海外で仕事をする際に生じる障壁
言語の壁
これは別にバリに限った話ではありません。
どこの国に行っても、同じです。
日本人のほとんどが、日本語以外を話せません。
また、話そうともしません。
バリの人ですら、インドネシア語とバリ語と英語、人によっては日本語を話せるわけです。
2〜3の言語を理解できるわけです。
それに比べ日本人は、日本語しか話せません。
いや正確に言うと、日本語すらまともに使えない人もいます。
これってやばくないですか?
地球人口が間もなく74億に到達しようとしている中、たかだか1億人くらいの中だけでしかビジネスしようとしていないなんて。
日本人は日本の中だけで商売しようとする
先程の言語の問題が大きいですが、日本人は基本的に日本だけでビジネスを展開しようと考えます。
あなたの周りで、海外で会社を経営したり、お店をやっているよという人が何人いるでしょうか?
ほとんどいないのではないでしょうか?
僕の周りでも、数人しかいません。
それが、日本の現実です。
それに比べ、海外から見た日本を考えるとどうでしょうか?
外国の方が多数訪れていて、生まれた国でもない日本に拠点を持ち、日本人と変わらず堂々とビジネス展開をしています。
日本人は消極的すぎるんですよ。
世界的に見ても、こんな消極的な国民は日本くらいなんじゃないですかね?ってくらい消極的。
あと、日本から離れることを恐れすぎている。
下手したら、県や都、府、道から出られるのにも関わらず、一度も出たこと無い人もいるのではないでしょうか?
もっと世界規模で戦っていきましょうよ。
戦う場所が「世界」になった途端に自信を無くす
この事に関しては、自分も仕事をやる前はそうでした。
海外には優秀な人達が沢山いる。
そりゃそうだろう!
実際、優秀な人達は沢山います。
上を見たらキリがありません。
日本人だって、優秀な人は沢山います。
漫画家なんて、良い例です。
日本の漫画が世界に、数多く羽ばたいていますからね。
だからもっと日本人は自信を持つべきなんですよ!
日本のクオリティは高く、そして評価も厳しいです。
そんな国の日本の出身なのだから、クオリティの水準は世界的に見ても高いはずですよ。
やっちゃえ日産!ならぬ、やっちゃえ日本!
って感じですね。
バリで法人を立ち上げるには代表を現地の人にする必要がある
バリでビジネスをする時に、一番の障壁となるのはこの事かもしれません。
バリで法人を立ち上げるには、日本国籍のままでは、代表者になることはできません。
必ず現地の人を、代表者にしなければなりません。
「なんだ簡単な事じゃないか!じゃあ現地の人を安く雇って、代表にすればいいじゃないか!」
そう考える人もいるかもしれませんが、そんな簡単な事ではありません。
前に聞いた事例だと、名前ばかりの社長だったとしても、社長というポジションになった途端に多くの賃金を要求してきたり。
当然といえば当然なのですが、法外な賃金を要求されて、バリでビジネスどころじゃなくなってしまうかもしれません。
なので、雇っているアルバイトのような人に、ここにサインしてもらえるかな?とお願いしてその人が気づかないうちに社長になってもらってうまくやっているという経営者もいるようです。
デザイン系の仕事なら特にバリは狙える
現状はこんな感じで障壁があって参入してくる人が少ないからこそ、チャンスはまだまだあるのです。
特にデザイン系は、バリでも未だ需要があると思っています。
自分は小さな子供もいるし、今は日本がメインの活動場所ですが、いずれバリのマーケットも狙っています。
バリだけではありません。
他の国にも進出を狙っています。
時期が来るまでコツコツ準備して、時が来たら決戦に出ます。
バリはマッサージが安い
ビジネスチャンスが溢れているバリ島ですが、他にも良いことがあります。
それは、マッサージがめちゃくちゃ安い事です。
デザインの仕事といえど、頭ばかりではなく、身体もとても疲れます。
マッサージに行くのは自然の流れですが、マッサージって日本だと結構なお値段しますよね?
ところが、バリ島は1時間1000円くらいでマッサージ受けられます。
1時間1000円ですよ?めっちゃ安くないですか?
結局行きませんでしたが、現地の人の話によると、1時間500円くらいでマッサージを受けられる場所もあるとのことです。
そこは今度行った時に探してみたいと思います。
バリには魅力的な事がまだまだ沢山
以上が、バリで仕事をしてみて感じたことです。
まだまだバリ島の伝えたい事は沢山ありますが、それはまた今度別の記事で紹介したいと思います。
海外で仕事をしてみたいと思う人は、思い切ってやってみることをオススメします。
絶対人生観変わりますよ。
間違いなく変わることを、身をもって体験した僕がお約束させていただきます。