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商品を買ってくれたから「ありがとう」ではなく、見てくれただけでも「ありがとう」
これは僕がお店を原宿で始める前、19歳の時にロサンゼルスに行った時に体験したことです。
この事を経験できたからこそ、お店をやった時や今になってその経験が生きてます。
今思えば、あの時ロサンゼルスで出会った定員さんには本当に感謝しています。
日本のお店で買わないと舌打ちをされる
日本のとあるお店での出来事です。
街をブラブラしている時に、特に用事も無く気になったお店があったので入ってみました。
入った時は「いらっしゃいませ」と、店員さんが笑顔で言ってくれたのですね。
それで店内の商品をしばらく見ていると店員さんが話しかけてきて、「何かお探しですか?わからないことがあれば聞いてください(^_^)」と言ってきて、内心丁寧な接客の店員さんだなって思いました。
でもその時は特に欲しくなるものが無かったので何も買わずに外に出ようとしたら、店員さんが何も言わず、聞こえるか聞こえないかぐらいの音で「チッ」と舌打ちをしたのです。
あの時は本当に驚きましたが、皆さんも一度はこんな経験あるのではないでしょうか?
ロスで出会った店員さんは買わなくても「ありがとう」
話は変わってロスのアウトレットショッピングモールに行った時に、たまたまお菓子を売ってるお店に入ったんですね。
お店に入るなり、一人の女性店員の方が笑顔で「Hello(^^)」って声をかけてきてくれたんです。
丁度試食の商品もあって、良かったら一つ食べてみない?と言われ食べ、美味しいなど普通のやりとりをしました。
でも結局何も買わなかったのですが、お店を出る瞬間にその女性店員の方が笑顔で僕に向かってこう言ったのです。
「Thank you!Hava a nice day(^_^)♪」
日本語訳すると、ありがとう!良い一日を!みたいな感じです。
その言葉を聞いた時にとても嬉しくなったと同時に、日本との大きな差を感じてしまいました。
ロスでの経験がお店に生きた
ロスから帰ってきた後に原宿でお店を始めたわけですが、ロスで経験したことがとても生きました。
飲食店だったらお店に入ってさえもらえれば、よっぽどのことや食い逃げでもされない限り必ず売上は発生します。
でも物販の場合は、買うか買わないかはお客様次第。
お店に入ってもらっても、必ず買ってもらえるわけでもありません。
その時に実践していたのは、わざわざお店に足を運んできてくださった全てのお客様に、買っても買わなくても「ありがとうございます」と言うことでした。
前述した舌打ちをした店員ですが、決して良い行為とは言えませんが、お店をやってた身としてはわからなくもないことなんですね。
お店を経営している以上、ボランティアをやっているわけではないので売上を上げて利益を出していかなければなりません。
もしかしたらその時のお店の経営が大変で、あと一人さえ買ってくれれば支払いができるのに・・・
そんな状態だったのかもしれません。
とは言え、何度も言いますが買うか買わないかは物販の場合はお客様の自由です。
購入を強制することはできません。
これは私の持論ですが、物販のお店をやる時には長い目で見れない人はダメだなって思います。
仮にその日に買ってくれなかったとしても、1ヶ月後に買いに来てくれるかもしれない。
もしかしたら、2ヶ月後に、3ヶ月後に・・・
と考えると、その時に買ってもらうことが全てではないのです。
実際に私のお店でも初めて来た時は買ってくれなくても、後日来て買ってくれたお客様は多数います。
別に全てそういうのを狙っていたというわけでもありませんが、
「わざわざ足を運んで貴重な時間を使って商品を見に来てくれただけで感謝」
そういう思いがあったので、お店に来てくれたお客様には買っても買わなくても入ってきた時には「こんにちは」や「いらっしゃいませ」、お店を出る時には「ありがとうございます」と最後に必ず言っていました。
時間というのは誰にでも1日に24時間平等に与えられていますが、一度失ってしまった時間というのは戻ってきません。
時は金なりと言われるくらい時間は大切なものです。
つまりお店に来てくれた全てのお客様は、自分の時間を削ってわざわざ商品を見に来てくれているのです。
もし仮に10分店内と商品を見てくれたのだとしたら、その人の持ってる10分をいただいていることになります。
そう考えると有難いし、感謝しかありません。
考えを押し付けるつもりはありませんが、もっと日本には私がロスで出会った女性店員さんのような考えを取り入れていただきたいなと思っています。
極稀ですが、え?何?どれにすんの?早くしてよ。みたいな対応をする店員のお店があります。
こういった店員さんを見る度に、日本のレベルの低さを痛感します。
売上がなかなか上がらないと言う前に考えてみる
売上がなかなか上がらないと言う方がいるのですが、まずはこういった基本的にお金をかけずに改善できるところを見なおしてみてはどうですか?
商品の改善や、いろいろな数値、広告等を見るのも良いですが、こういう部分ができていないと何をやっても最終的に上手くいかないと思います。
世の中に同じような商品やサービスで他社より高いのに売れてるお店や会社ってありますよね?
実はこういうところで差がついてたりしますよ。