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値下げはしてはいけない
よく物やサービスが売れない時にやってしまうのが、価格を下げるという行為です。
私はビジネスをしていく上で、この行為は一番やってはいけないことだと思っています。
でも実は私も過去に、値段を下げるという行為をやってしまっていたのです。
確かに値段を下げれば、一時は売れるかもしれません。
しかし値段を下げた分、利益も減っているのです。
原価500円のりんごを1,000円で販売していたとします。
売れないからと言って750円にして売れたとしても、利益は250円です。
当初1,000円で販売していた時の利益を回収するのに、2個売らなくてはなりません。
しかも1個や2個の話でしているから大きな差は無いように感じるかもしれませんが、これが利益100万円を目指すとなれば1,000円で2,000個、750円で4,000個売らなくてはなりません。
2,000個と4,000個だと、どちらが売るのが大変でしょうか?
当然4,000個の方が売るのが難しいと思います。
価格が高いほうが良く見える
さらに、とある大学の実験ではこんなこともわかっています。
実験の内容は5種類の赤ワインを用意しての飲み比べで、実験参加者には飲む前に本当は500円のワインを4500円、9000円のワインを1000円だと伝えます。
5種類と言いながら、本当は全く同じ物も混ざっており実際は3種類だったそうです。
飲み比べの結果はと言うと、面白いことに参加者全員が値段が高いワインが美味しいと答えたそうです。
価格の差が、価値を生み出したのです。
次は私の実際の事例です。
通販で長い間売れなかった16,000円の商品があったのですが、その時は若いという事もありやけくそになって、どうせ売れないなら高くしてやる!と45,000円に価格を変更したら、なんと2日後に売れたのです!
その時に、値段で物やサービスの売れる、売れないは決まらないということに気づいたのです。
価値が値段を決める
これはどんな商品でも高く売れと言っているわけではありません。
先程の長い間売れなかった商品は、元々は価値がある商品なのです。
ただそこに商品に見合う価格がついていなかった為に売れなかったのです。
商品に見合う価格に訂正したことが、その商品に対する信頼に繋がり売れたのです。
例えば、相場が1万円の商品を売れないからといって3千円に価格を下げたとして、安いから売れる、という事にはならないのです。
逆も然り、相場が3千円の商品を1万円の価格設定で販売しても、商品に見合っているとは言えませんし、売る事は出来ないでしょう。
そうする事によって、かえって購入する事への不安を感じてしまう人も多くいるわけです。
フェラーリは故障が多くて維持費もかかることで有名な車です。
そして価格も何千万もする、超高級車です。
なのに何故こんなにも購入して乗りたいという人が多くいるのか?
それは車に、何千万という価値があるからです。
見た目、サウンド、乗り心地等・・・
もしフェラーリが軽自動車と同じ価格だったら、ここまで人気の車になっていなかったかもしれません。
まとめ
・安易な値下げはしてはいけない
・価格が高いほうがよく見える
・その人にとって価値があれば、値段は関係なく売れる